トライアングル シチュエーション・ループ・スリラー映画

トライアングル シチュエーション・ループ・スリラー映画

B旧映画の中の秀作を探しているのであれば、この映画『トライアングル』は案外貴方にぴったりかもしれません。
この映画は独創性はある意味バリバリです。ストーリーは.. まぁ 他にも似たようなものはあるかもしれませんが、少ないでしょう。
この映画の謳い文句にある「サスペンス・ループ・スリラー」.. この中の”ループ” .. これがこの映画のキモです。 途中からクルクルループしてきて頭の中が混乱してきます。だから、貴方がもしこの後この映画を見たのであれば中盤近くに付近に差し迫ったら、頭が混乱してこないようにしっかりと見たほうがよい。

トラングル総合評価:100点中/65点

 

私は隠れたB級ホラー・サスペンス・ミステリー映画を探し出すのが大好きです。それはネットで検索して探しみたり 以前自分が観た映画の関連動画から探したりします。色々な方法で日々探しているのですが、そんな中で見つけたのがこの『トライアングル』です。私は自分が見る映画を探すとき、他人のレビューや感想も参考にしたりはしますが、世間での話題性や人気などは一切気にしません。私にとって話題性や人気の度合いなどまったく関係ありません。大体の場合、世間で人気のホラー映画や、ミステリー映画、またサスペンス映画を観てもガッカリすることがほとんどです。

私が臍曲がりなのでしょうか? いや そんなことはないと思いますが、ホラーやミステリー系の映画ほど傑作と感じるのはむしろB級映画にあるようなきがします。

後は、一見しょうもないパッケージ.. 多くの映画ファンが思わずスルーしてしまうような貧弱でインパクトの弱いパッケージも隠れたB級映画の中の傑作の特徴かもしれません。

恐怖感がバリバリ漂う豪華客船、そこには誰か潜んでいる。

この「トライアングル」は、海上客船が舞台となる映画です。私はこの映画を見始めて、直ぐにこの映画はこの客船の中に ” 幽霊 か 殺人鬼 ” が潜んでいる映画だと勝手に解釈して観ていました。確かにこの映画にそれらの要素はあるのですが、実際にそれがどのようなものなのかはここでは書きませんので貴方の目でお確かめください。

映画の冒頭30分くらいが経過したとき、私は「この映画は、久しぶりの大ヒットだ..」と、そう感じました。
この映画の序盤は大変興味深いです。ヨットセーリング中に遭難してしまった若い男女数人は、海の上で絶望感に浸っていますが、そこへ巨大な客船が現れます。それはとても大きな客船です。

映像の中で圧倒的存在感を放つ巨大客船.. 男女のグループはこれで命が助かるという安堵感の中、この大きな客船へと乗り込んでいきます。
でも、この客船、映像の中に現れた瞬間から人の気配はほとんど感じることはありません、それはこの映画を見ていて容易に想像することができ、また実際客船の中に乗りこんだ男女グループは、船の中に誰もいないことに困惑しはじめます。

シチュエーションスリラー… そうこの人間ひとりいない不気味な空間の中で、シチュエーションスリラーがはじまりまりです。

それはホラー映画やミステリー・サスペンス映画によくあるような狭い空間ではありません。船内を一通り見て廻ろうとするのものなら、どれだけ時間がかかるか分からない広い空間です、客室だって沢山あります。 狭い空間に閉じこめられたシチュエーションスリラーも面白いですが、それとは逆に巨大な空間での恐怖感もというのもまたゾクゾク感がありたまらないものです。

こんなデカい船なのに、誰もいない。

ここまでくれば「次に誰かが犠牲になる」というストーリーは誰もが予測できることです。確かにその予想どおり、当たり前の展開がこの後始まります。

この映画の触れ込みには既に「シチュエーション・ループ・スリラー」と堂々と出ています、だから貴方もこの映画が何らかの形で ”ループ ” するというのはもう分かっているでしょう。それがこの映画の最もキモになる部分です。そのループの内容は結構複雑で、よ~く頭の中で整理しないといまいち理解に苦しむ部分があることも事実です。 ヒロインのジェス(メリッサ・ジョージ)がこの客船の中で悲劇に襲われることは間違いないですが、巧妙に作られたまるで頭の思考回路そのものが迷路になっているようなループ・ストーリーは、貴方をいい意味で”困惑の世界”へと引きずり込んでいきます。
但し、冒頭で言ったように、映画序盤からホラーやサスペンスなどの展開に期待しすぎると、それはある意味貴方の期待を裏切ります。事実私は見事に裏切られました。でも、これはあくまでも個人的にです。自分の期待を大きく裏切られる展開に「なんだ、そうきたか!これは面白い!」と思える人であれば、この映画がかなり面白い映画なのかもしれません。しかし、この途中から一気にループしまくる奇想天外な展開に少々違和感を覚えてしまう人もいるかもしれません。私は後者のほうです。

この映画はホラー映画という部類ではないですが、私はむしろよくある基本に忠実した展開のほうが好きなのかもしれません。