モーガン プロトタイプ L-9(原題:MORGAN)『感想・評価・レビュー』

モーガン プロトタイプ L-9(原題:MORGAN)『感想・評価・レビュー』
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モーガン プロトタイプ L-9

モーガン プロトタイプ L-9
2016年 アメリカ
39.6点
ブレードランナー」のリドリー・スコット製作のもと、息子のルーク・スコットが長編初メガホンをとり、暴走した人工生命体の脅威を描いたSFアクションスリラー。シンセクト社の研究施設で開発が進められていた人工生命体の試作品L-9「モーガン」が、突如として研究者を襲い大怪我を負わせた。事態を調査するため、危機管理コンサルタントのリー・ウェザーズと心理評価の専門家シャピロ博士が現地に派遣される。しかし、調査の最中にモーガンが再び混乱しはじめてしまい……。リー役を「オデッセイ」のケイト・マーラ、シャピロ博士役を「サイドウェイ」のポール・ジアマッティがそれぞれ演じた。(引用元:映画.com)

モーガン演じるアニヤ・テイラー=ジョイ
credit photo : imdb.com

静かに美しい映像が流れる『モーガン プロトタイプ L-9』

人工生命体の試作品L-9「モーガン」.. 彼女自身はその見た目も人工的に造られた人間(少女)っぽい。その目、体形、雰囲気、体から放つオーラは正にこの映画のコンセプト(設定)にはピタリと嵌ったキャストであることは間違いないのかもしれません。このモーガンを演じているのは『Anya Taylor-Joy アニヤ・テイラー=ジョイ』です。人工生命体と化したモーガンが暴走をし始める..その脅威を描いたSFアクションスリラー映画とはなっていますが、どうしても筆者にはしっくりこない部分があることも事実です。

 この映画は、効果音また音楽などがとても美しく優れています。この映画の物語は、とても神秘的な感覚で緊張感がありながらも、それはある意味リラックスして見れる映画でもあります。アクションスリラーとか言っても、この映画に関しては「アクションやスリラー」などの部分はもはや度外視していいでしょう。

 そのような感覚をもって見る映画でもないと思っています。簡単に言えば、この映画にその辺の内容は出てきますが、アクションなどというほどのものでもないし、はたまたスリラーなどというほどのものないです。 しかしながら、そんな内容が取り除かれた本作と考えれば、必然的に必要な部分が見えてくるはずです。巧妙なストーリー展開、それは例えば一転・二転・三転と目まぐるしく激しく変化し、見ているこちらは「次の展開は一体どうなるんだ..?」という期待感。そんな盛り上がり。・山場を要所々に盛りこんでくれなくては映画として面白いものにならない。つまいり、それは視聴者をまんまと ” 映画の面白さの罠 ” に引きずり込んでくれなくては意味がないという事。

 

『モーガン プロトタイプ L-9』 この映画には、モーガンの暴走以外に見えてくるものはない。

とても静かな展開な映画ですが、そんなゆったりとした神秘的流れには奥深い何かが必要なはずです。私はこの映画を見ながら、そんなことを考え、自分なりに模索しながらこの映画を最後までずっと鑑賞していました。この映画の本当のメッセージを自分なりに読み取り、そして認識するために。 しかし私にはその答えが見つかりませんでした。この映画はそれなりにからくりらしきものはありますが、それは本当に些細なものです。

 映画をすべて見終わったとき心にずっしりと残る その ” 何か.. ” それは自分とって最も重要な点です。優れた映画には必ずそれがあります。兵器目的で造られた「人口生命体」…生身の人間でないにも関わらず、本当の人間の心や感覚を理解しはじめ、またそれに目覚め、自分でもその想いを行動に現し出す..とか、そしてそこから続く何か.. そんな点がもっと大袈裟にでもあったほうが良かったように感じる映画でもあります。

 この映画はモーガンがただ単に暴走しはじめ、暴力的挙動に出ているだけの映画にしか見えてなりません。この映画の核となる部分は『完璧な究極の生命体 モーガン』であるのだから、その辺をもっと深く盛り下げて欲しかったように思います。結局この映画は、モーガンが暴走し始めから只管平行線を辿る映画になってしまっています。そこにはアクションシーンなるものも多々出てきますが、物語の裏づけとなる土台がしっかりとしていなので、アクションシーンにも興奮することはありません。

モーガンの調査を担当した「危機管理コンサルタント」のリー・ウェザーズ、彼女が真の目的もそれは明確なものではありません。もちろん映画の中ではそれなりに描写されていますが、そのぼんやりとした彼女の使命感は見ていてどこかしっくりとはこない、どうしても..。

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監督:ルーク・スコット
製作:リドリー・スコット
マイケル・シェイファー
マーク・ハッファム
製作総指揮:エイダン・エリオット

ケイト・マーラ: リー・ウェザーズ
アニヤ・テイラー=ジョイ : モーガン
トビー・ジョーンズ
ローズ・レスリー
ボイド・ホルブルック
ミシェル・ヨー : チェン博士
ジェニファー・ジェイソン・リー : キャシー・グリーフ
引用元:映画.com

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