スタンドオフ 映画 シチュエーションスリラー|感想・評価・レビュー「闇へ..」

スタンドオフ 映画 シチュエーションスリラー|感想・評価・レビュー「闇へ..」
スタンドオフ
credit photo : imdb.com

スタンドオフ
(原題:Standoff )
2016年 カナダ
62.6点
両親を交通事故で亡くし墓参りに訪れていた少女「バード」バードは偶然その墓地で、『暗殺現場』を目撃することに。カメラを首からぶら下げていたバードは咄嗟に、殺し屋の顔を写真に撮る。
自分の顔を写真に撮られたことに気づいた殺し屋はバードを証拠隠滅の為に、バードに銃口を向けようとするが、間一髪、バードはとある「一軒家」に逃げ込む。
その家に、独りで暮らしていた元軍人「カーター」は、突然逃げこんできたバードと後を追ってきた殺し屋に困惑するが、状況を把握したカーターは少女(バード)を助けようとする。

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映画スタンドオフは、いきなりクライマックスからスタートする、その後の展開にどのように繋げていくか。

映画はじまりから、いきなりクライマックスのような展開になり、そのまま最後(エンディング)まで続く、少し珍しいタイプの映画。殺し屋「サド」を演じるのは、アメリカの俳優「ローレンス・フィッシュバーン」拳銃を構えさせれば、この人以上に様になる人は、中々いないであろうと思うほど銃が似合う男です。

亡くなった両親の墓参りに来ていた少女「バード」は、そこで偶然殺し屋の暗殺現場を見てしまった。元々カメラが好きで、カメラをもっていると気持ちが落ち着くというくらい彼女は「カメラ好き」らしい。その普段の癖が無意識のうちの出てしまったのか、彼女は殺し屋である「サド」の姿を写真に収めてしまう。 これが事を大きくしてしまう発端です。殺し屋「サド」の顔を見てしまったバードは、命を狙われることになります。

この後、バードは近くの民家に逃げ込み、そして殺し屋サドは後を追って、この民家に入ってくる。
この映画は、その民家に住んでいるカーターとサドとの戦い(銃撃戦)で一連の流れは構成されています。ストーリーはとてもシンプルです。1軒屋で繰り広げられる殺し合い。 このような限りなくシチュエーションが限られている映画はそう珍しくはないが、それらの映画は皆共通して、上手く工夫して、その限られた空間でのストーリーが組み立てられていることが多い。
基本的にはこの映画もそれに然りだが、このスタンドオフに関しては、その限られたシチュエーションはあまり上手く生かされてないような気もします。

限定されたシチュエーションの中で、見応えある映画構成を作るというのは、おそらく非常に難しいことだと思います。限られた空間の中でも、壮絶な物語りを描いていくれなければ、映画ファンは決して満足することはないと思います。

この映画でも家の中に押し入ってきたサドとカーターの駆け引きが行われますが、それは正直そこまで目を見張るものではありません。 それを敢えていうならばカーターが家内に隠していたライフルには弾が一発しか残っていなかったということだけです。
カーターにはこの少女「バード」を必死に助けようとする気があり、また相手の殺し屋はバードの命を奪わなければならないという目的を持っています。

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民家内でカーターと殺し屋は、互いに銃口を向け戦う、しかしその銃撃戦に予想外な展開はない。

カーターには守るべきものがあり、サドには任務を完全に追行するために証拠を隠滅する必要があります。カーターとバード、そして殺し屋サド、この家にはこの3人しかいません。
だから、シチュエーションスリラーとしての設定としては、充分な土台ができています。しかし問題なのは、ここからです。シチュエーションスリラーであれば、一部始終、目を釘付けにさせてくれなければ、それは秀作とは言えません。 つまり、この映画にはその『目が釘付け』になる要素がかなり薄いです。 おそらくその部分がユーザーを途中で若干退屈させてしまう理由かと思います。

筆者自身は、別に退屈ではありませんでしたが、少なからずともエキサイティングはしませんでした。
この一軒家で、カーターが殺し屋と駆け引きしながらジワリジワリと、相手の隙に狙いを定めあいますが、カーターが危うくなるような危機迫るシーンは、ほとんどありません。

つまり、ひとりの幼い少女を庇い、ひとりの殺し屋と家の中で戦うというところに、恐怖感はそこまで感じません。筆者はこの映画は、その分部分に詰めの甘さが、出てしまった映画のように見えます。
シチュエーションスリラーで、その分部に臨場感と恐ろしさが伴わなければ、それは致命的です。なにしろ空間が限られているのですから。

だから筆者はこの映画は、もっと大胆でエキサイティングな内容のほうがよかったと思います。
この映画は一見スリリングな映画に見えるかもしれませんが、内容はとても淡泊です。そこにはもっと奇想天外な工夫が必要だったのではないか、そう思えてなりません。

2階で身を隠すカーターとバード、1階から只管威嚇してくる殺し屋サド。 このシチュエーションであれば、もっとバリエーションを加えられただろうと感じざるを得ません。
この映画は序盤でいきなり、映画の焦点であるような事件が起こり、そこからスタートしていきます。終始「平行線」を辿っているように見えるこの映画でも、ついつい最後まで見てしまう理由はここにあります。最初から視聴者のボルテージを一気に上げ、そのままの状態でエンディングまでもっていくという流れは「つまらなくはないけど最後まで見てしまった」という映画の典型です。

だから、結局この映画「スタンドオフ」決して駄作というわけでもなく、つなまらなくもないです。
しかし、見終わった後は不完全燃焼な気持ちが残る映画でもあります。

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