96時間 映画『リーアム・ニーソン主演サスペンスアクション』感想・評価・レビュー「闇へ..」

96時間 映画『リーアム・ニーソン主演サスペンスアクション』感想・評価・レビュー「闇へ..」
96時間 Taken
credit photo : imdb.com

96時間 原題:Taken
2008年フランス
81.4点

STORY
元CIA工作員のブライアンの娘「キム」は、友人のアマンダとパリ旅行を計画していた。娘とそのブラインが離婚した元妻「レノーア」はブライアンにキムのパリ旅行を承諾してくれるように頼んだが、娘の安否を気遣ったブラインは娘の旅行を一時は反対する、しかし娘の必死の願いにブライアンは結局、パリ旅行を許すが、ブラインが恐れていたとおり、キムとアマンダは「人身売買組織」の何者かに拉致されてしまう。これを知ったブラインは娘を助け出す為にパリに飛ぶ。

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主役(ブライアン・ミルズ)を演じるのは「リーアム・ニーソン」 彼はこの映画の中でも ” いつものとおり ” ハードボイルドでタフな男 ” です。設定は元CIA工作員。持前の洞察力と優れた勘で人売買組織に拉致された娘の後を追う。

「96時間」という限られた時間の中で、ブライアンは命がけで娘を助けだそうとする

96時間 Taken
credit photo : imdb.com

アクション映画やサスペンス映画では、この96時間にあるような「この危機的局面から脱却するには後○○時間しかない」というストーリーはよくあることです。この映画でのそれは正に自分の娘の救出。確かにこの救出する相手が妻であったり、兄弟であったり、そして今回のような娘や息子だったり… それは映画により様々ですが、この映画でこちらをグッと引き込んでくれるのは、やはりその助ける「自分の愛する娘」という点であり、しかもその犯人が自身売買の組織であるというところです。日本でこそ、そのような実態はほとんどないと思いますが、そこは正に悪の巣窟であり人間が崩壊していく場です。もちろんブライアンはそのことは充分察しています。

その人身売買自体が、どのような目的で行われているかは、実際に映画を見てもらえば分かります。そんなエゲツない黒幕の世界であるからこそ、こちらの心情もブライアンと同化していく瞬間でもあります。 物語りの段階を進めていくうえで「必ず娘を無傷で救出してくれ..」そんな想いで胸がグングン膨らんでいきます。

ブライアンの娘が、人格崩壊の末治を辿っていく時間はそれこそ短いはずです。それは残念ながら、こんな悪人達の手にかかってしまえば、それはあっという間かもしれません。 そして娘を救出可能な時間は僅か96時間。 悪の巣窟のような場所に、娘を拘束されてしまった彼に、助け出す為に残された時間は僅か96時間しかなかった。 キムが人間として墜落していく時間と、96時間という短い時間は、キムが崩壊してしまう時間と、ほとんど正比例しているということを意味します。

元CIA捜査官という能力を生かし、娘の後追う。

この限られた時間の中で、ブライアン必死の救出劇が繰り広げられるが、百戦錬磨のブライアンは状況を冷静に判断しながら「娘の救出の手かがり」となるものを掴みつつ、確実に犯人のアジトを突き止めていく。

この映画『96時間』では、裏社会の犯罪が根底にあり、不幸にもその餌食となってしまった娘を「命がけで娘を助ける男の姿」がよく描写されています。

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ブライアン・ミルズ(ニーアム・ニーソン)のアクションこそ深い意味がある。

96時間 Taken
credit photo : imdb.com

展開的には、少々粗削りな点もなくはないが、この映画で確実に視聴者のハートを「鷲掴みにしてくれます」 その壮絶なストーリーは、そんな粗削りな部分も、完全に盲目にしてくれます。 娘を助ける為に、パリへと向かったブライアンは、見るからに暴挙と暴走を繰り返しているかのようにも見えますが、彼はそんな状況の中でも常に冷静さを失ってはいません。映画では随所々でブライアンの心の葛藤が描写されています。

彼は現地で協力者に頼りはするが、そんな協力者にも実は裏があり、彼を裏切ります。 完全に孤独なブライアン。しかしブライアンはそんな状況下に置かれても勇敢に悪へと立ち向かっていきます。 アルバニアの人身売買グループ、彼らと数々の駆け引きをするブライアン。そんなシーンでは銃撃戦はありますが、この映画での銃撃戦、それはひとつひとつが明確な深い意味をもっています、アクション映画好きとか言っても、何も銃撃戦そのものを見たいと思っているわけではないはずです。 しっかりと根底にある物語に支えられた銃撃アクションは、すべてが娘を守る為だという想いだけが思い切り籠められているのが良く分かります。

96時間 Taken
credit photo : imdb.com

あなたはそんな方ではないと思いますが、単なる派手なアクションシーン好きにはならないでください。そのように思ってしまっては本来のアクション映画を楽しむ醍醐味というものが失われてしまいます。

この映画は、とてもシンプルに物語が構成されています。しかしこのシンプルな中にもアクションシーンも数多くあります、カーアクションシーンにしても、それはよくあるような「とってつけたようなタイミングが不可解なカーアクションシーン」ではありません。 それはストーリーの盛り上がりと見ている側が心が一気にエキサイティングな高鳴りを覚える瞬間に、明らかにマッチしています。
筆者個人的にはこのような展開が一番理想的です。相手を叩きのめす・カーチェイスの末、相手は死亡する。この辺の展開はよくできています。もうアクション・ギャング映画には理科不能なタイミングの悪いアクションシーンなどいらないのです。そんな小細工なシーンであればいっそのこそアクションなどないほうがいい。

だから言うまでもなくこの映画「96時間」は ” アクション ” を全面的に出した映画ではありません。とは言っても貴方は物語りを通しての「アクションシーン」には大いに期待していいです。この映画はそれらの要素であっても充分に楽しませてくれる映画だからです。

この「96時間」のようなテーマの映画は、本当それが見る価値があるか、ないのか、それをある程度、事前に見極めるのは困難です。 筆者自身何度も同じようなテーマで、つまらないアクションギャング映画を沢山見てきています。 でもこの映画に関してはそんな心配はありません。 変な小細工が一切配慮され、どこまでもブライアンの心情的な要素で描かれている、この映画は、あなたをすんなりと物語に没頭させてくれるはずです。

ブライアンは、摩の手から娘を救出することが、極めて困難な状況に陥ることはあまりありません、 通常であればそんな映画は「どこか物足りなさ」を感じたりもするのですが、この映画に関してはその概念を捨てて見るべきです、 なぜならブライアンは、娘を守るために只管一直線であり、また彼ブライアンは「裏の世界のシステム・仕組み」を知り尽くしている男です。 かれが現役時代に養ってきた知識と情報は、娘を拉致した組織をグイグイと追いこんでいきます、すべてがストレートに展開していきながら、見る側を約1時間30分、飽きさせずに、じくりと見せる、そういう力をもった映画です。

監督:ピエール・モレル
credit photo : imdb.com

監督:ピエール・モレル
アルティメット District 13 (2004)
96時間 Taken (2008)
パリより愛をこめて From Paris with Love (2010)
ザ・ガンマン The Gunman (2015)

credit photo : imdb.com

主演:リーアム・ニーソン(Liam Neeson, 本名: ウィリアム・ジョン・ニーソン
(William John Neeson OBE), 1952年6月7日 – )は、北アイルランド出身の俳優。ニューヨーク在住。

キャスト
ブライアン・ミルズ-リーアム・ニーソン
キム- マギー・グレイス
レノーア-ファムケ・ヤンセン
サム- リーランド・オーサー
ケイシー – ジョン・グリース
バーニー – デヴィッド・ウォーショフスキー
シーラ – ホリー・バランス

監督 ピエール・モレル
脚本 リュック・ベッソン
ロバート・マーク・ケイメン
製作 リュック・ベッソン
製作総指揮 ディディエ・オアロ
音楽 ナサニエル・メカリー
撮影 ミシェル・アブラモヴィッチ
編集 フレデリック・トラヴァル
配給 20世紀フォックス
公開 2008年2月27日
2009年1月30日
2009年8月22日
上映時間 93分
製作国 フランス
言語 英語
フランス語
アルバニア語
アラビア語
製作費 $25,000,000[1]
興行収入 $145,000,989[1] アメリカ
$226,830,568[1] 世界の旗
次作 96時間/リベンジ

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