コロニア 映画 サバイバルドラマ|感想・評価・レビュー。「闇へ..」

コロニア 映画 サバイバルドラマ|感想・評価・レビュー。「闇へ..」
コロニア credit photo : imdb.com
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Clonia
crfedit photo : imdb.com

コロニア 原題:Colonia
(2015年:ドイツ、ルクセンブルグ、フランス)

68.4点
チリ・クーデターの実話を基にした作品。
ピノチェト軍事独裁政権下で、ナチスの残党パウル・シェーファー。そのバウル・シェーファーが支配する「拷問施設」である「コロニア・ディグニダ」の実態を描いた映画。現地で再会した恋人ダニエルを助けるためにレナは自ら拷問施設潜入を図る。

はじめに。
1973年、ルフトハンザ航空のキャビンアテンダントである、レナはフライトでチリにやって来た。そこで恋人であるダニエルと再会したが、突然の軍事クーデターの勃発により、反対勢力と見なされてしまったダニエルは捕らわれてしまうことに。

映画タイトルにもある、この収容所「コロニア・ディグニダ」は、表面上は農場コミュニティだが、実際は、元ナチ党員パウル・シェーファーが暴力で支配している拷問施設だった。そこは一度は入ってしまえば二度と出てこれないという恐ろしい場所。
愛する人を助けるために、レナは、命がけで「コロニア・ディグニダ」に潜入を決意、そして実行へと導いていく。

拷問施設『コロニア』に潜入した女(レナ)の覚悟

crfedit photo : imdb.com

「教皇」という名の「ピノチェト軍事独裁政権と関連した拷問施設」に捕らわれてしまった恋人「ダニエル」彼を助けるために、自らその施設へと単身で乗りこんだ女性「レナ」
これを単なる男女間の恋愛においての美学と捉えてしまえば、それまで。その話は女性が二度と出てこれない拷問施設に収監され、地獄の底に叩き落とされた恋人を助けだすという切ない恋愛劇のようなもので終わってしまう。

基本はそうかもしれないが、この映画の本質的なものは、自由選挙により、合法的に選出された社会主義政権を、軍部が武力で覆したというチリ・クーデーターによるもの。
そんな中で不幸にも捕われてしまった恋人を助けるために、ただひとつの手段しか残っていなかった人間の決断。そこには ” そうするしかない ” というある意味、人間が極限に追いこまれたときの心理状態があるはずです。 それは命がけとか、勇気とか、決断力とか、そのような状況に追いこまれた人間の脳裏には、おそらくそんな「迷いの戯言のような発想」は、微塵の欠片もないはずだからです。

この映画では、映画によくあるストーリーとは違い、ひとりの女性が男性を助けるということが、映画の特徴のひとつに挙げられているようですが、極限の状態であれば、それは男・女関係ないようなことにも思います。 必ずも男… いやむしろ女性のほうが心が強い場合もあるし、女性のほうが覚悟を決めるのが速い場合だってあるかもしれません。

映画の中で「エマ・ワトソン」が演じるレナにしても、映像の中では決して強気な女性のような設定ではないし、むしろ普通の ” か弱い ” 女性です。しかし、だからといってこの映画では「か弱い女性が男性を助け出す」というようなところに「意外性」というものを強調し、また描写している映画でもありません。
すべては軍事独裁政権下による圧力と暴力に対抗し、不屈の精神のみをもつ弱者が、その厳重管理された、強固な拷問施設から脱出することができるか。そこにあります。だから私はこの映画の監督は、ダニエルとレナのポジションは計算されたものではなく、単純に脚本を作る上での流れからできたものだと思います。

映画『コロニア』が伝える実話での悲惨な状況。

crfedit photo : imdb.com

この映画では、ダニエルを助ける為に決死の覚悟を決めたレナの姿が映し出されています。
二度と出てはこれない、その拷問施設内にいるレナは、例えダニエルを助けるためとはいえ、自分も絶望の淵に追いやらてしまったという「絶望感」が要所々に表されています。そこは心の葛藤の部分です。
また、この映画は単なる脱出劇として見てしまうと、おそらくそれは想像とはかなり違います。脱出は脱出なのですが、この映画はそこよりも、やはり当時起きた実話「チリ・クーデターという悲惨な状況」に重きを置き、その部分にこそ注力して作られた映画構成になっています。

だから、他の映画によくあるような「脱出」というワードに拘りすぎて見てしまうと、それはそれは映画の終盤近くにならないとさっぱり面白くない映画という結果に終わりかねません。
現に、この映画では、その部分にはあまり凝った演出などはありません。

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『コロニア』は、内容はとてもいい映画だが..

crfedit photo : imdb.com

ただひとつ個人的に言えることは、あまりにもチリ・クーデターで実際に起きた「地獄絵図」を充実に再現されて作られたこ映画は、見終わった後に、何かひとつ物足りなさが残るのも事実です。
映画自体の内容(コンセプト)は、むしろとてもいい映画だと思いますし、それは確かです。

しかし、この実話が実話のものとして、また物語がとても考え去られるものがありながらも、ひとつの映画として考えれば、やはりどこかひとつ足りないような気がしてなりません。拷問施設内での暴力や非道な行動からは、その切なさが伝わってはきますが、そこには拷問施設内での様子や内部の仕来り、また農場で強制労働させられている女性の姿。それが延々と続くだけです。

この実話を振り返り、その歴史を探るという分にはこれで充分かもしれませんが、映画となれば話は別です。この映画の尺は約2時間くらいに及びますから、尚の事です。必死の思いで拷問施設に潜入しダニエルと再会できたレナ、そこからのふたりの葛藤や苦難があまり描かれていません。
そこまで要求しては残酷なのかもしれませんが、映画として見た場合、そのような要素がないと結局映画としての内容の深さをどうしても感じられなくなってしまいます。だから、見終わった後に「何か物足りない」とう結果に終わってしまうです。

この映画では、レナのダニエルに対する切実な想いは、忠実に描かれています。しかし終盤近くに脱出を決行するときに、それまでも「見ている側の心の葛藤」という部分がいまいち薄いために、最後の脱出シーンがあまり響いてこないという要因になってしまっているようです。

テーマが素晴らしい映画なので、その辺が非常に残念な感じがする映画でもあります。

映画「コロニア」監督:フローリアン・ガレンベルガー
credit photo : ja.wikipedia.org

『コロニア』
監督:Florian Gallenberger フローリアン・ガレンベルガー

ドイツの映画監督、脚本家。
ミュンヘン出身。ミュンヘン映画・テレビ大学で映画の演出を学び、短編映画の監督としてデビュー。
2000年、Quiero ser (I want to be …)で第73回アカデミー短編映画賞を受賞した
2004年から長編映画を撮り、脚本も担当している。2009年に『ジョン・ラーベ ?南京のシンドラー?』を監督した
ウィキペディアより引用

credit photo : .imdb.com

主演:エマ・ワトソン
イギリスの女優[1]。映画『ハリー・ポッターシリーズ』のハーマイオニー・グレンジャー役で知られる。身長160cm[2]。バズには『騎士デスペーの物は同じく『ハリーポッターシリーズ演したマギーミス21年済誌『フォーブス上『ハリー・ポッターシリー』ja.wikipedia.orgより引用

『キャスト』
レナ – エマ・ワトソン(清水理沙)
ダニエル – ダニエル・ブリュール(綱島郷太郎)
パウル・シェーファー – ミカエル・ニクヴィスト(竹本和正)
ギゼラ – リチェンダ・ケアリー(きそひろこ)
ウルセル – ヴィッキー・クリープス(有賀由樹子)
ドロ – ジャンヌ・ヴェルナー(大平遥香)
ロマン – ジュリアン・オヴェンデン
ドイツ大使 – アウグスト・ツィルナー
ニールス・ビーダーマン – マルティン・ヴトケ
ja.wikipedia.orgより引用

監督:フローリアン・ガレンベルガー
脚本:トルステン・ヴェンツェル,フローリアン・ガレンベルガー
製作:ベンジャミン・ハーマン
出演者 エマ・ワトソン
ダニエル・ブリュール
ミカエル・ニクヴィスト
音楽 アンドレ・ジェジュク
フェルナンド・ベラスケス
撮影 コーリャ・ブラント
編集 ハンスヨルク・ヴァイスブリッヒ
言語:英語、スペイン語
製作費:$14,000,000[5]
興行収入:アメリカ合衆国 $15,709
ja.wikipedia.orgより引用

エマ・ワトソン特別インタビュー

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