シルベスター・スタローン主演パニック映画『デイライト』評価・感想・レビュー。

シルベスター・スタローン主演パニック映画『デイライト』評価・感想・レビュー。
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Credit photo : Daylight

デイライト
原題:Daylight
77点
ニューヨークとニュージャージー州を結ぶ海底トンネルで、ある日の夕刻、危険な産業廃棄物を満載したトラックに暴走車が激突し、トンネル内は一瞬にして炎に包まれる。大勢の死傷者が出る中、現場に居合わせたタクシードライバーで元EMS(緊急医療班)隊長だったラトゥーラは、閉じ込められた人々を救出すべく、現場のEMS隊の隊長と話をつけようとするが、かつてEMS隊に所属していた時期に死者を出した経緯もあるラトゥーラは相手にされない。引用元:ja.wikipedia.org

Credit photo : imdb.com

絶対絶命の状況から脱出を試みる
元EMS隊員ラトゥーラ。

 シルベスター・スタローン主演のパニック映画『デイライト』 ニューヨークとニュージャージー州を結ぶ海底トンネル事故を描いた映画。 暴走車が有害科学物質を移送中のトラックに激突。その衝撃でトンネル内は大破した。出口は封鎖され多くの人間が海底トンネル内に閉じこめれる運命に。
そこに偶然居合わせていた元「緊急医療班」対象だったラトゥーラ(シルベスター・スタローン)が、自分の命を顧みず、閉じこめられた人達を命がけを救い出そうとする。

 この映画でのスタローンは、他の出演映画のようにそれほど超人的肉体を見せつけることはありません。 映画の中ではどんな危険な状況下でも、決して憶する事無く勇敢に突破口を導き出そうと向かっていきます。 彼(ラトゥーラ)はとても勇気があり、正義感が強い、決して諦めることはない。 ラトゥーラは出口が封鎖され、もはや絶望と思われる中でも一筋の光を辿っていくようにトンネル内からの脱出を試みます。

 ” 脱出 ” こんなテーマは映画ではよくあります。 この映画でも根源にあるものは、この『脱出』です。もう「自分が死ぬ運命にある」ということを覚悟した人間達は、錯乱しはじめ、泣き叫び、そして絶望の表情を浮かべます。 現場で救助作業にあたるEMS隊の隊員にも動揺が走り、現場は騒然とするが、元EMS隊でもあるラトゥーラは、突破口を導くためにEMS隊と力を合わせようとする。しかし、過去にラトゥーラが「EMS 緊急医療班」時代に死者を出していたということもあって、彼が提案する意見はまったく聞き入れられないでいた。

 私がこの映画を見る前に抱いていたのは、崩壊した『海底トンネル..そこからの決死の脱出劇』正にこれでした。もちろん内容はその通りです。 しかしあえて想像と違った点、それは前述したようにスタローンが、大アクションを見せることはなかったということです。もちろんこの部分はマイナス要素ではありません。あくまでも想像とは違ったというだけの話です。

 シルベスター・スタローンが主演する映画は、彼の持前の鋼のような肉体と強さを前面に出している映画が比較的多いと思います。でもこの映画は違います。ラトゥーラ(スタローン)は、言うまでもなく海底トンネル内に閉じこめれた人達を救ってくれる唯一のヒーローなのですが、当然のように物語りの途中までは、彼は周囲からほとんど信用されてない存在でもあったのです。

閉ざされたトンネル内、絶望の淵からの脱出劇、ラトゥーラの心に目覚める救出の使命感。

 この映画は、表向きは派手な印象があるかもしれませんが、案外地味な映画であるかもしれません。 大胆な爆破シーンが随所に出てくると思いきや、それもそれほどではありません。
映画がはじまりトンネルを暴走する一台の車、その車が産業廃棄物を移送中のトラックに衝突に大規模な爆破事故が起こります。多くの車は大破し、犠牲者が出ます。生存した人間達は騒然となった現場に立ちすくみ、一気に絶望の淵へと追いやられることに.. そしてこの中にラトゥーラがいました。 冒頭の海底トンネル崩壊のシーンはこの映画の中で一番迫力のあるシーンです。ここから壮絶な海底トンネル脱出劇と続いていくわけです。

 この映画の中では、ほぼ完全に自暴自棄になった人達をラトゥーラが必死に励まし、言い聞かせ、そして ” 生き延びる希望 ” と ” 生きて生還する ” という想いを呼び戻そうとする姿が映し出されています。 ラトゥーラはたった一人で、多くの人間を生還させるという使命をトンネル崩壊事故が発生した瞬間から感じていたようにも見えます。 

 唯一の出口が完全に封鎖。頑丈なコンリート石で塞がれてしまったトンネル内は、決して狭く封鎖された空間ではありませんが、あらゆる箇所で燃え上がる炎ともうここから出ることはできないという状況下は、人間の心の中を封鎖し絶望という壁で閉ざしてしまいます。この映画に登場する閉じこめられた被害者達は皆そのような同じ心理状態に陥ります。

結末に向かうプロセスに、この映画「デイライト」を見る醍醐味がある。 

 この映画は、1996年公開の映画なので、そんな理由からかどうか分かりませんが、危機迫る緊張感溢れるシーンはそんなにはないのかな、という個人的印象があります。確かにラトゥーラは命がけで突破口を見つけだすようなシーンは、確かに危機迫るようなシーンもありますが、それは思うほどではありません。 ここがスタローンの超人ぶりが目立つ映画ではないという理由でもあります。
テーマがテーマだけに、ラストシーンは容易に推測できるかもしれませんが、この「デイライト」のような正統派パニック映画では、そんな読める結末など無用です。 むしろ私達は結末がどのようになるのか? .. ではなく、その結末にどうやって辿り着いていくのか? その過程プロセスのほうが興味深いです。あなたがこの映画を見て、予想通りの結末なのか、予想外なのか..それはあなた自身はこの映画を見て感じることです。

 筆者はこの映画は大変いい映画だと思います。物語りを見て最後エンディングまで辿り、どこか微かな安堵感を感じます。胸を撫でおろすという感覚とはまったく違います。成るべきしてこうなったという感覚もあっていいと思います。

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