スケルトン・キー 予想外な結末と先の読めないストーリー、斬新なミステリー・ホラー映画。

スケルトン・キー 予想外な結末と先の読めないストーリー、斬新なミステリー・ホラー映画。
スケルトン・キー The Skeleton Key

スケルトン・キー
The Skeleton key (2005年:アメリカ)
69点
老夫婦の住む屋敷に住み込みの看護士として働くことになった女性が、徐々に明らかになる屋敷の秘密を目の当たりにし、古呪術の恐怖に襲われるホラー・サスペンス。
 ルイジアナ州ニューオリンズ。看護士のキャロラインは、老婦人のヴァイオレットと脳梗塞で全く身動き出来ない夫のベンが住んでいる古い屋敷に住み込みで働くことになった。その屋敷には鏡が一つもなく、至る所に魔よけのレンガ屑が撒いてある。働き始めて間もなく、バイオレットから全ての部屋を開けられる合鍵を預かるキャロライン。引用元:allcinema.net

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それは幽霊や亡霊より魅力的かもしれません、看護師キャロラインが体験する古呪術ミステリー『スケルトン・キー』

家の中に一度も開けたことのない部屋がある。所謂 ” 開かずの間 ” 不気味な部屋です。そんな開かずの間に看護師『キャロライン』は、真実を探る為に密かに入りこもうとしました。

Credit photo : imdb.com


この映画では「鏡」や「開かずの間」そして『鍵』などが大きな役割を示しているように感じますが、案外そうではありません。
この映画の本当のキーポイント.. 映画の根底にあるものは『呪文・生贄』です。 車椅子生活の老人(ベン)の世話をするために、看護師として屋敷にやってきたひとりの女性『キャロライン』 彼女の身に周りに起こる謎と、豪邸内の不可思議な現象。 彼女はこの屋敷にやってきた瞬間からそんな只ならぬ雰囲気を感じとっていました。

 おそらくこの映画の結末を推測(予想)できる方はほとんどいないと思います。もちろん筆者もまったく予測不可能でした。

 深い闇に包まれた怪奇ホラー、あなたはこの映画のタイトルとジャケットを見てそんな想像をしているかと思います。 もちろん殺人鬼が「ガァー」と襲ってくるような内容ではありません。幽霊や亡霊などが出てくるわけでもありません。 でも題名「スケルトン・キー」.. この「キー:鍵」というものは、そこまで内容には直結していないような気もします。

 この映画はそこまで面白い映画とは言えないかもしれませんが、見れないことはありません。そこそこ面白いホラー映画の部類に入るのではないでしょうか。 それは入学試験で例えれば『滑り込みセーフ』のようなレベルの面白さです。

不気味な雰囲気の漂う大屋敷、何か秘密を隠しているかのような婦人。病に侵され喋ることさえままならない寝たきりの夫「ベン」 そこには過去に屋敷で起きた惨劇と呪術が大きく関わっていました。 

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完全に予測不可能なラスト、最後に解き明かされる真実。

Credit photo : imdb.com


ほぼ予測不可能なラストに向かって展開するこの物語りは、予測できない分..逆に感情移入に欠ける点があるのかもしれません。脳卒中で話すことがほとんどできないヴァイオレットの夫「ベン」.. 彼は映画の中でまともな言葉を話すシーンはほとんどありません。しかしはっきりと言えることは、話すことができない彼(ベン)が、この物語りでの ” 大きな鍵 ” を握っているということです。 それは物語のプロセスを踏んでいく内に容易に分かることです。

 でも、そんな屋敷に纏わる謎とミステリーの存在が明確に見えてきても、あなたはおそらく「ベンが何を握って、そしてキャロラインに何を訴えかけようとしているか」…それはおそらくほとんど見えてこないはずです。

 結末を迎えないと一向に明確になってこない ” 煩わしいオブラートに包まれた ” ようなこの映画は、言ってみれば「煩わしいオブラートに隠された部分」が魅力でもあり、同時に見方によっては、面白さを半減してしまう危険性も含んでいるのかもしれません。

 ホラーやミステリー映画の場合、先が読めないからと言って、それが必ずしも「映画の魅力・面白さ」を増強させる要因になるとは限りません。 そんな部分が大きな力を発するには、全体の映画構成がしっかりと出来ているという前提の話になるのかもしれません。 つまりが映画全体の構成力がものを言う.. 私はそう思います。

 家の中、至るところにある ” 魔除け ”..  鏡を見せられると狂ったように怯える「ベン」土地に纏わる古呪術の存在、そして昔この屋敷で起こった惨劇。 四方八方に存在する謎とミステリーが、最後の一つの点へと結びつくまで.. そこに至るまでのプロセスを面白いと感じるかどうか、それはあなた次第ですが..

ただひとつ言えることは、この映画はそんな謎深いを真実(ミステリー)を薄紙を剥ぐように解き明かしていく内容ではなく、映画終盤辺りで一気に解明されていく内容です。もちろんこのアイデアはある意味Goodですが、人によっては途中でダレてしまう方もいるのかもしれません。

 私がこの映画を「滑りこみセーフ」のような面白さだと表現した意味そこにあります。それは決して途中過程がつまらないという意味ではありません。でもここで個人的感想を述べるのなら、最後のどんでん返しのような予想外の結末は、自分はそこまで好きではなかったです(あくまでも個人的主観です)

 確かにこの結末は度肝をぬくような結末です。キャロラインは、この屋敷内での異様な状況を察し、そして謎の究明へと動き出します。 しかし彼女は、何も自分自身が追いつめられているわけでもなく、自分の身が危険に晒されているわけでもありません。 簡単に言ってしまうと彼女は単なる「お節介美女」のようにも見えるかもしれません。

 ホラーやミステリー、そんな映画には鬼気迫る緊迫感も重要です。単なる看護師のキャロライン.. 彼女はこの映画の中で正義感の強い女性を演じていますが、屋敷に纏わる深い謎とミステリーに立ち向かう「理由」.. それがいまいち「大きな太い線」となっていません。それはこの映画の誤算のひとつなのかもしれません。

因みに後味悪いラストは、個人的にWelcomなのでその辺はとても良い。

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