ハウンター 映画(原題:Haunter)ホラー屋敷で起きた過去の忌まわしい事件の霊に憑りつかれる

ハウンター 映画(原題:Haunter)ホラー屋敷で起きた過去の忌まわしい事件の霊に憑りつかれる

ハウンター(2013年カナダ) アビゲイル・ブレスリン(リサ) ピーター・アウターブリッジ(ブルース) ミシェル・ノルデン(キャロル) スティーヴン・マクハティ(殺人鬼) エレノア・ジィシー(オリビア) デヴィッド・ヒューレット(デヴィット) サラ・マンニネン(アン) マルティーヌ・キャンベル(エミリー) サマンサ・ワインスタイン(フランシス)

 ヴィンチェンゾ ナタリ  アビゲイル ブレスリン  ピーター アウターブリッジ  ミシェル ノルデン  殺人鬼  ピーター ダグーニャ

リサにある日突然ループ現象に襲われる、毎日家の中で同じ光景を目にするという不可思議な現象に襲われるリサ『ミステリーホラー映画ハウンター』

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主演のリサ(アビゲイル・ブレスイン)は、ある日昨日とまったく同じ光景を目にする…それはその日だけでなく、次の日も、また次の日も.. この不思議な現象に悩まらせ、精神状態がとことん追いつめらてしまったリサは、半分自暴自棄になりはじめる。この自分の目の前で起きる現象を理解してくれない両親。 一体家の中で何が起きているのか、この家には何者かが憑依しているか… この謎の原因を掴めないままリサはどんどん悩む苦しんでいく。 ある日、リサは家の地下室であるものを見つけ、この家の衝撃の過去の事実を知ることになる。

よくデジャヴとう言葉を耳にするが、この映画での不思現象はそれではありません。この光景は前に見たことがある・・という話ではない。リサは明らかに前日もその前も目の当たりにしている光景です。 朝の食卓にならぶ料理、母親や父親が喋る言葉.. 毎日同ことを繰り返す日々。 もちろんこの不可思議な現象には、理由があります。それはリサが地下室で見たものの中に、おそらく関連していると思われるものをリサは見てしまったのです。 ここまで聞くと「霊が彼女に憑依した」というワードが浮かんでくるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。映画を見ると、確かにそのような感覚で見てしまうかもしれませんが、筆者はこれは「憑依」とは少し違うような気がします。 何らかの、原因の糸口を掴んだリサですが、これはホラー映画の衝撃的事実を知る瞬間としては、少しばかりインパクトが弱いような気が私はします。 これはよくある話と言ってしまえば、良くある話ですし、何しろその後の展開にしても、いまいち盛り上がりに欠けます。 この彼女が体験した「不思議なループ現象」も、この物語りに隠された決定的因果関係からは、関連性をどうしても感じることはできませんでした。つまり「ループ」する必要があるのか? ということ。 こう言うとあまりに単純な疑問に聞こえるかもしれないが、私はそう思いました。その過去との因果関係が関連しているのは明らかであり、そうであれば、背後でこの家とリサを魔力や霊の力で操っているのであれば、この「ループ現象」にはそれなりに理由があるはずです。 これは映画ですが、現実に置き換えて考えてみても、百歩譲ってこの「ループ現象」が関係ないとしても、視聴者に見せる映画となれば、それは確実に決定的な繋がりがなければならないと思います。

謎の裏に潜む過去の恐怖の事実。それを知った彼女。

そこがどうしても「ぼんやり」としてしまっているこの映画「ハウンター」は、感情移入するには、どうしても、いまいちな感じです。 この映画は視聴者を「恐怖」に与えるような映画ではなく、むしろ不思議なミステリー(謎)に巻きこんでいく映画です。 だから、怖くはないのなら、そのミステリーや謎は、もっと奥深いものでなくてはならないと思います。 リサが時折過去の幻想と今の現実を複雑に交差させていく演出は優れたものがありましたが、でもそれはこの映画を面白くする要因にはあまりなっていないような気がします。 贅沢を言うのなら、ミステリアスな幻想空間に最大の恐怖がバランスよく混じっていれば、それは最高のホラー恐怖映画になっていたかもしれません。 これは超常現象のひとつです。筆者は「ループ」ということに必要性があるのかと書きました。しかし、考えてみると、この「ループ現象」はこの映画の核の部分であり、この映画ストーリーでは一番重要な要素になっているはずです。 この映画では、リサを苦しめるものが、最終的に姿を現します。その演出効果もよくはできていますが、これもどこかの映画で見たような内容とほぼ同じようなものです。 脱出・悪魔祓い・太刀打ち、さもなければ付箋もミスリードも存在していないこの映画には、まるでチャーシューの入ってないチャーシュー麺のようなものです。 まったくつまらないわけではありませんが、私はチャーシュー麺を食べるなら当然チャーシューも一緒に食べたいと思います。 あなたもそうではないでしょうか?

主演のアビゲイル・ブレスリン、彼女は他のホラーやスリラー映画でも、被害者女性の役をよく演じています。この映画での彼女の演技力はとても素晴らしいですし、彼女はこのような役柄がとてもよく似合います。 この映画は舞台が一軒家のみのシチュエーションで構成されています。当然映像では家族もいっしょですが、この謎の超常現象の中での彼女の両親は、現実に戻ったときでも、どこか悪のほうの人間に見えてしまいます。それは彼女が言っている不思議な現象を理解しないからではありません。父親や母親がリサに語りかけるときの表情や言葉、その雰囲気とニュアンスは、あまりリサの見方をし、彼女を想っているようには見えません。これも演出のひとつなのかもしれませんが、個人的には幻想と現実の境目を、もう少し明確に分けたほうがより効果的だったのではないかと思ってしまいます。 ある日、起きた不思議な超常現象、その裏に隠れていた恐ろしい事実。しかし、更に覆いかぶさるようんな予想外の次の展開がないのがいまいち残念な映画です。

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『ハウンター』