松田優作、最後の映画「ブラックレイン」(原題:Black Rain)評価・レビュー・感想「映画レビューサイト闇へ。。」

松田優作、最後の映画「ブラックレイン」(原題:Black Rain)評価・レビュー・感想「映画レビューサイト闇へ。。」

ブラックレイン 映画

 

大阪の街を舞台に撮影された映画「ブラックレイン」は25年以上経っても心に残る名作だ。

[ad#kiji_top]

ブラックレイン(原題:Black Rain)1989年(アメリカ)
監督: リドリー・スコット 出演:マイケル・ダグラス, アンディ・ガルシア, 高倉健, 松田優作

ブラックレイン:管理人の評価

9star_big 9star-2

review-170x70

「ブラックレイン」1989年、アメリカ合衆国の映画。筆者は相当前に、この「ブラックレイン」を見ました。あまりに昔すぎて正確に何年前かはもう覚えていません。

以前に、映画配信サイトHuluにて、ちょうど配信されていたので、改めてもう一度この映画「ブラックレイン」を視聴しました。つまり、二回目です。

この映画の表面的印象は、一見するとその存在があまりにも大きすぎて、まるで「松田優作」が主役のような印象をうけるかもしれないが、主役は刑事ニックを演じる(マイケル・ダグラス)です。松田優作は「佐藤浩史」の名で、日本のヤク〇を演じています。

ヤク〇が資金源のひとつとしている偽札その(原版)に絡むトラブルがこの映画では大きな役割をしています。この映画の「松田優作」は悪人の役ですが、ただの悪役というより、本物っぽい・・いやそういう表現よりも彼の全身から放たれるオーラが凄いというか、その表情・演技にも普通の役者ではなかなか出せないような、彼独特のオーラと演技力が全面に出ています。
このような演技をできる俳優など、いない。当時いないというより、今だっていない。

このブラックレインでの彼の演技は、彼しか出来ないのだ。それは相手を威嚇しているときの顔が怖いとか、相手を ”どついている ”ときが迫力が凄いとか、そんな意味じゃない。彼には彼の持つ、松田優作にしかない迫力がある。

刑事ニック・コンクリンはとあるレストランで、日本のヤク〇幹部を刺〇する佐藤の姿を目撃する。

ブラックレイン 映画
ニューヨーク市警殺〇課の刑事ニック・コンクリンは、ある日レストランに居た日本のヤク〇の幹部と戸分を、佐藤が刺〇する現場を目撃。その場から逃走した佐藤だが、このときはニックに取り押さえられることになる。しかし、日本国内で指名手配になっていたため、佐藤を日本へ護送することになる。

しかし日本に到着した空港で、待ち構えていた偽警官(内田裕也とガッツ石松)になんの迷いもないまま引き渡してしまう。

ニックはこれは罠だと、すぐに気がついたが、時は既に遅し、ここからニックの佐藤逮捕への追跡劇がはじまる。

ロケ地として大阪が舞台となったこの映画、映像を見てもなんかちょっと不思議な感じがするが…  というのも、やはりこういった刑事物の映画で外国人俳優が主役ならば、やはり外国の背景のほうが自然見える。

ヤク〇と死闘を繰り広げるにも、大阪の繁華街では通常であれば、アメリカ映画の良さが台無しであり、また一気に胡散臭い映画に見えてしまうものだが、この映画の根源にある、完成されたストーリー設定があるからこそ、その背景(大阪の街も胡散臭くは映らない。

アメリカが舞台であれば、もう定番で拳銃をドンパチドンパチやるところだが、日本が設定となっている以上、そんな派手な演出もできまい。現にこの映画「ブラックレイン」ではそのようなシーンはありません。

でも、この映画はそれでも不完全燃焼的要素はさっぱり見当たりません。松田優作が演じる役は本当に悪人中の悪人で、人を殺〇ことなどなんとも思わない冷血極まりない役柄です。

同僚が佐藤に殺〇れ、復讐心を誓うニック

ブラックレイン 映画
この映画は途中、佐藤(松田)が、更に犯した「ニックの仲間のチャーリー刺〇事件」で、ニックは、佐藤に対する「絶対に逮捕する」という思いはいっそう強くなります。
映画を実際に見れば分かりますが、それは自分の仲間であった、チャーリーために復讐を誓ったのだ。

その後、ニックは佐藤逮捕のために驚くべき行動をとる。

この映画の撮影時には、松田優作は既に病に侵されていたらしいが、決して悪い意味ではなく自分の命が後僅かと悟っていた彼は、だからこそあれだけの迫真の演技をできたのではないか?

自分が出演する映画はこれが最後。その松田優作の集大成がこの映画「ブラックレイン」に詰まっています。

彼は最後の映画で大悪人を演じることにきっと満足していたのかもしれない… いや 悪人だろうと善人だろうと関係ないかもしれない。自分の俳優人生の全勢力をかけて挑んだのがこの「ブラックレイン」なんだと思う。

だからというこじつけではないが、この映画は素晴らしい出来です。

映画終盤に訪れるアクションシーン、それはスタントマンを起用しないで自らが演じたものだし、なにしろ彼(松田)がいくつかの場面で、話す(台詞)や表情、そして体の動きはすべて重みがあり、この映画をただの、その辺の犯罪刑事物の映画では終わらせない、絶対的な要素となっています。

松田優作だけでなく、この映画に出演している高倉健にしても、その役柄をしっかりとこなし、とてもいい仕事をしたと思う。
25年以上経過した今見ても、まったく見劣りしないこの映画「ブラックレイン」 男ならこんな映画、絶対に見たいはず。

 
 
[ad#kiji_botttom]