ザ・スクワッド 映画|感想・評価・レビュー 「闇へ..」

ザ・スクワッド 映画|感想・評価・レビュー 「闇へ..」
ザ・スクワッド
credit photo : imdb.com

ザ・スクワッド
(原題:Antigang)2015年フランス・イギリス
72.8点

フランスが世界に誇る大スター『ジャン・レノ』が主演。過激で暴力的な操作でパリ警視庁の捜査チームを率いる刑事『セルジュ』。ある宝石店で発生した強盗事件を且つて逮捕したことがあるアルミン・カスペールの仕業だと睨み、強引に逮捕まで踏み切るが決定的な証拠がなくカスペールは釈放される。
そのセルジュ特有な強引なやり方と誤認逮捕が重なり、彼の操作チームを解散させられる。

その後、またもや発生した強盗事件にセルジュは、カスペールの仕業だと確信し、命令を無視して事件解決に動き始める。

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主演セルジュ演じる「ジャン・レノ」
credit photo : imdb.com

「ザ・スクワッド」で刑事役を演じるジャン・レノ
彼はベテラン刑事としてのプライドと拘りを持っている。

強引で暴力的な捜査のやり方。それが決して間違ってはいないというセルジュ(ジャン・レノ)
そのやり方では駄目だと否定する上司。それは警察という職業でなくともどの世界にも所謂 ” 異端児 ” のような人は存在します。そんな警察内での異端児的存在を演じるのが、この映画の主演『ジャン・レノ』です。 彼はもうある程度年齢がいっているし、アクション映画に出るのは些かどうかとも思いますが.. 実際見終わってみるとそんなことはまったく気になりませんでした。

この映画、それは決して悪い意味ではなく「独創性的な要素」はほとんどありません。主人公セルジュが過去に逮捕したことがある「アルミン・カスペール」 ある日起きた強盗事件は、きっと奴の仕業に違いない。そうセルジュは確信をもちます。 セルジュは事件現場で数人の強盗犯と銃撃戦になり、そしてひとり逃亡しようとしたアルミン・カスペールを捕らえ連行することに成功しますが、証拠不十分で釈放。 確かにここまでは、何の裏づけもなく「自分の野生のカンと勢い」だけで「捜査・逮捕」までもっていくという、セルジュの悪く言えば杜撰なやり方が仇になってしまった結果です。そして映画では、この後もセルジュがアルミン・カスペールを追いこんでいく姿が描写されています。但しこのセルジュとアルミン・カスペールの間に壮絶な恨みや深い因果関係が隠されているという感じも特には感じません。ここにもこの映画のシンプルさがあります。

この映画のストーリーは、突発した何かが存在している映画ではありません。それはつまり、あなたが予想だにしない展開や、想像もしてなかったストーリーの山場的のようなものはないと言う事です。
但し、それはこの映画がつまらないという意味ではありません。この映画はまるで昔の「太陽にほえろ」にあるような限りなくシンプルな映画です。 だが決して悪くはない。 この映画はシンプルだからこそ案外面白い。シンプルなストーリーが上手く生きていますし、また生かされています。 だから、この映画「ザ・スクワッド」は刑事のプライドをかけとことん真っ直ぐ犯人を追いこんでいく..という限りなく刑事魂に焦点があてられた映画でもあります。

逆に言うと、この直球ストレートのような内容で収録時間約1時間30分、飽きさずに見せてくれるということはある意味秀作ではないでしょうか?  余計な小細工な無意味な演出が多い割にはストーリーにいまいち「のめり込めない」そんな駄作映画に比べたら遥かにこの『ザ・スクワッド』のほうが見る価値があるでしょう。

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Alban Lenoir
credit photo : twitter.com/albanlenoir

きごちない間柄の二人は固い絆で結ばれているように見える「セルジュとカルティェ」

この映画でのカルティェの立ち位置はとても重要な位置を示しています。彼はこの映画にて主演のジャン・レノ同等、あるいはそれ以上のアクションシーンを演じています。それは映画を見ると分かりますが、その個性的なキャラクター、一見チャラくも見える彼のキャラですが、とてもハートが強くここ一番というときは、隠れた戦闘能力を存分に発揮します。この映画の中ではセルジュの相棒的存在ですが、只管無口で物静かな、そんなダンディな刑事を演じるセルジュと、このカルティエのコンビは正にベストコンビのように見えます。 そしてこの映画でのカルティェの存在は、映画「ザ・スクワッド」を、熱い刑事物語りに仕上げる大きな要因になっています。

私はこの映画を見て、ハラハラドキドキや興奮するようなシーンは、ほとんどありませんでしたが、” 刑事物アクション映画の基本 ” を見たような気がします。つまらない小細工をすべて削ぎおとし、真っ当な刑事物アクション.. この映画「ザ・スクワッド」を見れば、最近の無駄な派手さが目立つ、クライムアクションが、いかに低レベルな映画が多いということに気づくかもしれません。

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